SEASONAL COLOUR
墨と生成り——今季の色彩について
墨は、黒ではない。紙に滲んだあと、乾いて残る温度のことだ。生成りもまた、白ではない。布がもともと持っている、わずかな黄みと影である。惠園の今季は、この二つの間を歩く。
メンズのコートは、炭を思わせるチャコール。レディースのブラウスは、朝の障子のような生成り。同じ季節を、別の呼吸で纏う。
色を主張させるのではなく、光の当たり方で色が立ち上がる——それが、惠園の秋の編集です。
コレクションを見る
/
アトリエで話を聞く
MENSWEAR
メンズの余白——ジャケットを一枚減らす
ジャケットは、鎧ではない。空気を一枚、肩に置くためのものだ。惠園のメンズは、肩パッドの主張を消し、布そのものの落ち方で輪郭をつくる。
一枚減らしたあとに残るのは、シャツの襟、ニットの厚み、トラウザーの垂直線。足りないのではなく、必要なものだけが残っている。
南青山のアトリエでは、その「減らし方」を一緒に探します。サイズではなく、余白の相談です。
コレクションを見る
/
アトリエで話を聞く
WOMENSWEAR
レディースの直線とドレープ
直線は、厳しさではない。布が自ら選ぶ最短距離である。ドレープは、甘さではない。重力にゆだねたあとの、誠実な形だ。
惠園のレディースは、この二つを同じ一着のなかで呼吸させる。歩くたびに影が移動し、立ち止まったときに輪郭が戻る。
装飾を足す前に、布に聞く。その順番を守ることが、惠園の仕立てです。
コレクションを見る
/
アトリエで話を聞く